水の歴史
地球上を循環する水のうち、人間が使える水はほんのわずか
地球の表面の70%を海洋が覆い、30%は陸地に覆われています。その陸地も10%が氷です。この大量の水のうち、97.5%は海水なので、人間が使える淡水は2.5%にも満たず、飲用などに使える水は地球上の水のうちわずか1%以下となります。
つまり、私たちが使っている水はとても貴重な資源と言えます。
水は地球上で何度となく循環しています。海水が太陽熱で温められて水蒸気になり、雲に集まった水蒸気が雨や雪になって地上に降り注ぎます。地上の雨や雪が湖や河川に集まったり、地中を通って地下水になり、再び海に戻ってきます。
空気中のちりやほこり、硫黄酸化物や窒素酸化物が含まれている雨水は、土壌の隙間でろ過され、雨水に含まれる窒素やリンは土壌中の微生物に摂取されて取り除かれます。また、土壌中のカルシウムイオンが雨水の水素イオンとイオン交換し、弱酸性だった雨水は中性に変化します。さらに、土壌の下にある砂と小石の層を通過する際に、より細かくろ過されます。
このように天然のフィルターによってろ過を繰り返した雨水は、不純物が取り除かれ下水脈に辿り着きます。地下水は厚さ数十メートルの岩石帯を時間をかけて通過します。このとき、岩石から溶け出したさまざまなミネラルが水に加わります。こうして長い時間をかけて生まれる地下水が、ミネラルウォーターと呼ばれているのです。

「エビアン」採水地の地層、山脈断面図
「エビアン」は、天然フィルターの中を約15年の歳月をかけてゆっくりと流れていきます。類まれなるミネラルバランスで、一定の温度を保って湧き出る水として採水されています。詳細は「採水地の環境」をご一読ください。
参考文献
『水圏の環境』(東京電気大学出版局) 著者:道奥孝治・村上和男
監修:藤田 紘一郎
1939年生まれ。東京医科歯科大学医学部を卒業し、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了。東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学と熱帯医学。著書に『万病を防ぐ「水」の飲み方 選び方』(講談社+α文庫)、『知られざる水の「超」能力』(講談社+α新書)、『水の健康学』( 新潮選書) 、『ミネラルウォーターの処方箋』(日東書院)などがある。









